ペットの寿命

タケト

2008年11月02日 21:09

ペットの寿命が、この数年著しく伸びているようです。犬猫を部屋飼いするようになってからは、ペット寿命は数倍に延びたとも言われています。

昔は犬といえば庭につながれていましたし、猫も外へ出すことが普通でした。しかし最近はマンションなどの共同住宅で、部屋の中でペットを飼うことが常識

実はこの部屋飼いがポイントで、感染症を減らすことに役立つのだそうです。特に猫の場合は外でケンカをすると、怪我をして感染症にかかりやすくなります。

また犬の場合も特定の犬種を買う人が増え、犬種にあったフード選びが出来ることも長寿の原因になっているようです。

ペットに最適なフードを用意できるので、当然寿命を延ばすことに役立ちます。また部屋で飼うことによる感染症予防が、長寿につながるようです。

昔のように人が残したご飯を与えていた時代と違い、今のペットフードはミネラルをはじめとした栄養素がバランスよく配合されています。

アメリカのデータでは、人間の子供用ミルクには配合されないミネラルがペットフードには配合されている。そういった人間以上の扱いすら、ペットフードの世界では当たり前になっているようです。

また雑種を飼う人が減ったことによって、ペットの種類別に餌や環境を整えられるのも寿命を延ばすことにつながります。

チワワのような小柄な犬とセントバーナードでは、必要な栄養素も食べる量も違います。それらがシッカリと管理できるようになったのも、長寿になった秘訣のようです。

しかしペットの寿命が延びたことは嬉しいことの反面、悲しいことにもつながる場合があります。

実は最近では老人がペットを飼うことが多くなり、社会現象のひとつにもなっています。昔と違い核家族化が進み、子供が独立することがその原因です。

子供の代わりのように老人がペットを飼った場合、実はペットのほうが長生きすることも珍しくありません。飼い主がなくなった後、引き取り手がいないペットも多くなっています。

またお年寄りの中にはペットに先立たれて、ペットロス症候群に陥る人もいます。たしかにペットの寿命は延びたとはいえ、犬猫は長くても10数年ぐらいが寿命です。

ペットの寿命が延びたことは、人の生活をも左右すること。犬猫にとっても幸せなことなのでしょうが、部屋を出られない事はさびしさにもつながること。ペットを飼うことは、とても奥が深く難しいのです。


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